sack  奥穂高岳(おくほたかだけ) 3,190m
場所長野県松本市安曇 お花畑なめの風景
お花畑なめの風景
 
槍をバックに山頂にて
槍をバックに山頂にて
登山日/天気2016年8月6日(土) 晴れ
メンバー単独
マップ 広域マップ
詳細マップ
テント場→穂高岳山荘→奥穂高岳→折り返し
 
 (テント場拠点)
 →ザイテン取付:1時間19分
 →穂高岳山荘 :1時間14分
 →奥穂高岳  :47分   (上り計 3時間20分)
 
 →穂高岳山荘 :38分
 →テント場  :1時間30分(下り計 2時間08分)
 
   歩行計  :5時間28分
   全工程  :7時間27分




1日目は上高地から涸沢カールへ、2日目は涸沢カールから奥穂をピストン、3日目に上高地へ戻って来ます。
今回は2日目のレポ!

明け方、テント内の気温は12.4度だった。ちょっとだけ寒い。

真夏頃(お盆頃?)が一番日の出時刻が早いと思っていたら、後で調べた事だが6月頭が一番早かった。
なので、ちょっと計算が狂って、4時半頃にひるね岩に出張って行った。
(国立天文台発表の長野県の本日の日の出時刻は4:57)

涸沢
東の空は明るくなりかけている。
涸沢
涸沢も稜線付近も明るくなっているが、
まだ直接日が当たる気配は無い。
涸沢
...
待ちきれなくて、ちょっとトイレに行って来た。
帰ってくると、モルゲンロートが始まってる! ひるね岩に急げ =3=3=3

モルゲンロート
5時過ぎに始まった。
モルゲンロート
...
穂高岳山荘
穂高岳山荘辺りをズーム!
北穂高小屋
北穂、北穂高小屋をズーム!
涸沢ヒュッテ
涸沢ヒュッテのテラスに数人、
ここ(ひるね岩)には私一人。
皆、モルゲンロートには興味ないのかな?
昨秋には、テラスにぎっしり、ひるね岩にも三脚組がずらりと並んでた。

それよりも、撤収組やアタック組が着々と準備してる。
そんなに急がなくてもと思ったが、本日の気温の高さに後で納得する事に...

涸沢
5時半前にはマイテントに帰って来た。
朝食は、半ご飯と味噌汁。食後にコーヒー。
ちょっと足りなかった。(^^;)

涸沢
6時過ぎ、山岳相談所の裏手からスタート!
テント場
7分後、高台からテント場を振り返る。
涸沢
お天気良好!
北穂
右手の展望、
北穂(左上奥)から涸沢小屋(右下)。
涸沢
空が広い!
涸沢
スタート32分、大分高度を稼いだかな...
それにしても、朝から暑い!
低木の陰に潜り込むようにして休憩するが、隠れきれない...(^^;)

ナナカマド
ナナカマドの緑が映える!
涸沢
左手の展望。
お花畑
...
お花畑
...
ハクサンフウロ
ハクサンフウロ。
お花畑
チングルマとハクサンイチゲのお花畑。
夏の涸沢では、この風景が見たかった! (^^)/
チングルマ
チングルマ。
ハクサンイチゲ
ハクサンイチゲ。
お花畑
ここもお花畑。
涸沢
一旦画面右端まで行き、
涸沢小屋からのコースと合わせます。
涸沢
そして、
左端のザイテングラートの先端を目指す。
雪田
雪田。
イワヒバリ
仲良しイワヒバリ。
涸沢
涸沢小屋からのコースと合わせたが、
もう少し右寄りに進路をとって、高度を稼ぐ。
ザイテングラート
この辺りからザイテングラート方面に進路をとる。

ザイテングラート先端の小鞍部に向けて
並行道が通っている様に見えるが、
実際には思った以上の登りだ!
涸沢
...
オンタデ
オンタデの群生。
ザイテングラート
ここから見ても並行道に見えるが...
涸沢
結構高度を稼いだが、
穂高岳山荘までの4割くらいだ。
北穂
右手に、北穂山頂も見えだした。
涸沢
...
上記写真を、会社のPCの壁紙にしてたら、
私が撮ったと知らない後輩に「この写真、絶対加工されてますよね。」って言われた。

確かに通常は、快晴でも地平近くは白っぽく、上空に向けて青く濃くグラデーションになるが、
これは標高2500mから、3000mの稜線を見上げてる。

なので、全部青い! 加工はしてないよ~ (^^)

ザイテングラート
ここでザイテングラートに取り付く。
ザイテングラート
取り付いて、ここでちょっと休憩。
イワギキョウ
イワギキョウ。
クルマユリ
クルマユリ。
エゾシオガマ
エゾシオガマ。
ザイテングラート
...
涸沢岳
涸沢岳、涸沢槍方面。
北穂
北穂方面。
ザイテングラート
一旦左から回り込んで、
再度ザイテングラートに取り付く。

その後は穂高岳山荘まで、
ひたすら急登の岩尾根歩きです。
ザイテングラート
再取り付きの急登。
北穂
幾筋ものガレは雪崩れたあとかな?
ザイテングラート
ザイテングラートはこんな急登がひたすら続く。
ザイテングラート
それにしても日陰が無い。暑い...
やっぱり早立ち組はかしこかった。
北穂
北穂(南峰)が南稜テラスより高く見え出した。
ザイテングラート
...
前穂
前穂と四、五、六、七、八峰かな...
鎖場
鎖場。
ハシゴ
ハシゴ。
イワツメクサ
イワツメクサ。
イワオトギリ
イワオトギリ。
ザイテングラート
ザイテングラートの取り付きから40分、
先端があんなに小さくなった。
八ヶ岳
六峰の向こう側をズーム!
八ヶ岳の辺りかな...
ザイテングラート
...
ザイテングラート
「ホタカ小ヤ 20分」とある。

25分かかる事になるが...
ザイテングラート
稜線が近づくと更に急登に!
草花
色とりどりの草花。
穂高岳山荘の左上
穂高岳山荘の左上に...
何だろう?

この写真では見えないが、
拡大してみると、あのハングアップの壁面に
イワギキョウが群生してる。
ザイテングラート
...
穂高岳山荘
穂高岳山荘はもうすぐそこ。
ミヤマタネツケバナ
アブラナ科の花の様ですが、
ミヤマタネツケバナでいいのかな?
穂高岳山荘
穂高岳山荘 到着!
雪渓
雪渓越しに涸沢を見下ろす。
テント場
テント場をズーム!
相変わらず日差しは強いが、高度を上げたせいか、風が吹けば涼しくさえ感じます。
さて、10分の休憩で奥穂山頂を目指してアタック!

奥穂高岳
まずはこの岩壁を登ります。

岩壁のルートを表示
奥穂高岳
登山道と言うよりは崖だ! (^^;)
ハシゴ
ハシゴも各所に...
穂高岳山荘
スタート5分で振り返る。
笠ヶ岳
既に笠ヶ岳がきれいに見える。
白山
笠ヶ岳左奥をズーム!
この高峰は白山ではないでしょうか?
トウヤクリンドウ
トウヤクリンドウ。
現在9時過ぎ、今から開くのでしょうか?
穂高岳山荘
岩壁とつづら折りを終えて、
そろそろ山荘の屋根も見えなくなります。
涸沢岳
目線を上げると、涸沢岳、北穂。
鞍部辺りにちょこんと槍の穂先が見える。
ミヤマダイコンソウ
ミヤマダイコンソウ。
北穂
北穂の左に槍が並んで見える。
北穂の右奥には燕や大天井も...
奥穂高岳
山荘からガンと上がったら山頂かと思ってたら、
意外に尾根歩きがあった。
奥穂高岳
左手に雪の残る沢がある。
薬師岳
黒部五郎岳、双六岳、薬師岳、
鷲羽岳、水晶岳、槍ヶ岳などを一望! (^^)/

槍の左奥は立山かな?
立山
奥穂高岳
何かピークが見えてきたが、
まだ山頂ではなさそうだ。
涸沢
左手に涸沢を見下ろす。
ピッケル
ピッケルのオブジェが...

頂上-小屋
200m 800m
イワギキョウ
イワギキョウの群生。
奥穂高岳
振り帰って、今通ってきた道。
奥穂高岳
そこを超えたら...
ジャンダルム
ジャンダルムが見えた。
奥穂高岳
山頂ももうすぐ。
奥穂高岳
奥穂高岳 山頂到着!
前穂
上記右手に見える石垣の上から前穂方面。
山頂
そして、天辺で記念の1枚!
3位高峰までやって来ました。

シャッターを頼んだ人が槍まで入れてくれた。
ナイス!
奥穂高岳
この先に広場があるので、移動します。
槍ヶ岳
槍ヶ岳方面。
槍ヶ岳
ちょっとズーム!
槍ヶ岳
更にズーム!
燕岳
行きたかった、燕岳~大天井岳~常念岳の稜線。
燕岳
燕岳をズーム!
燕山荘
更に燕山荘をズーム!
ヘリ
遭難者がいるらしく、救助ヘリが来ました。
ヘリ
ホバリングを始めた。
ヘリ
収容されたようです。
大事には至らなかった感じで、
見守ってた周りの皆もホッとした様...

改めて気持ちの引き締まる瞬間でした。
北穂
北穂と南稜。
南稜の登山道が確認出来ます。
上高地
上高地を見下ろす。
河童橋
河童橋をズーム!
乗鞍岳
乗鞍岳をちょっとズーム!

左奥に御嶽山。
剣ヶ峰周辺はまだ入山禁止の様だ。
北岳
南アルプスをズーム!
甲斐駒ケ岳、北岳、間ノ岳。

霞んでなければ、
甲斐駒の左奥に富士山が見えるのですが...
北岳
ちょっと引いてみる。
薬師岳
薬師岳、鷲羽岳、水晶岳をちょっとズーム!
ジャンダルム
ジャンダルム。
ジャンダルム
ズーム!
ウィンドブレーカーにライトダウンまで持って上がったが、山頂ではちょうどいい陽気で、必要なかった。
風も程よく吹いて、体感温度20度くらいだったかな...

10時過ぎ、30分の滞在で下山にかかります。

笠ヶ岳
正面に笠ヶ岳を望みながら、下山開始!
テントウムシ
こんな所にテントウムシだ!
穂高岳山荘
20分で山荘の見える所まで降りて来ました。
穂高岳山荘
ハシゴは一人づつ、一方通行!

ちょっと渋滞してる間に1枚!
山荘の屋根に服やタオルなどが干してある。
穂高岳山荘
山荘まで降りて来ました。
11時、まずは昼食。
カレー、うどん、ラーメンなど、各900円だ。昨年の北穂より100円高い。みそラーメンを頼んだ。

食後は、しばらくテラスでのんびりする事に...

実は、昨秋に引き続き、奥穂~北穂の縦走を目論んでいた。
しかし、ヘルメットのせいか、軽い高山病なのか、ちょっと頭が重い(痛い?)。
しかも、好天と好展望のおかげで満足しきって、縦走欲が薄れた。(^^;)

なので、ここでのんびりして、下ってテントでのんびりする事にした。

雪渓
雪渓の下はこんなになってる...
涸沢
テラスの壁際から足を垂らして... (´o`)
涸沢
ちょっと左を向いて... (´o`)
テント場
テント場を超ズーム!
中央辺りの草色のテントがマイテント。
ハシゴ
鎖場、ハシゴ場を皆昇り降りしてる...
45分くらいはここでのんびりしたか、そろそろ...


穂高岳山荘
下山開始!
雪解け水
水の音に、左手後方を振り返る。(ズーム!)

雪解け水が流れ出してる。
雪解け水
右手後方にも...

先ほど稜線から見下ろした、雪の残る沢かな?
朝から暑かったが、今は昼過ぎ、更に暑い!

今、登っている人がいるが、横尾発、穂高岳山荘着の予定かな? しんどそう...(^^;)

私は下りなので問題無いが...

ザイテングラート
ザイテングラートの先端付近まで下りてきた。
トラバース
そして、トラバースに入る。
パノラマコース
分岐まで帰ってきて、パノラマコースを望む。
復路もこのコースを採る。
涸沢
トラバースして、
ザイテングラートの真下まで下って来た。
涸沢
見晴岩なる大岩から下方を見下ろす。
猿
猿が岩場を横切って藪に消えて行った。
もう一匹後を追って行った。
猿
先程の猿たちはこの雪渓に遊びに来てたのか...
真ん中のやつは大きそうだが、後は小猿の様だ。
10匹はいる。
13時半過ぎ、程なく下山!

まずは、コーヒーの一服で落ち着く。そして、時間を持て余し、ボーっとする。

しかし暑い! 14時の気温は28度。
日陰が無いのでテントに入ってみるが、暑さに絶えられなくてすぐに出る事に...
テントに温度計を入れておいた。15時のテント内は35.7度。絶えられないはずだ。(^^;)

ここは標高2300m、気温は平地より13~14度低いはずだが...

東天井岳
しかし、いい天気だ... (´o`)
涸沢岳
涸沢岳の稜線に日が沈む直前に雲(霧?)が出た。

これ以後、涸沢に日が当たる事はない。
16時20分、気温は27度。
涸沢岳
...
そろそろ晩御飯の準備だ。


涸沢岳
日が沈んで気温が下がり始めた。
17時過ぎ、22度。
涸沢岳
幻想的です。
東天井岳
17時40分、東天井岳にやっと陰がかかり出した。
シューズ
んっ! よく見ると左右の色が違う。
1年半以上履き続けてやっと気が付いた。(^^;)
涸沢岳
19時、そろそろ消灯かな...
涸沢岳
...
今晩は昨晩より幾分暖かい様だ。
最初からライトダウンを着込んで寝たら汗を掻いた。
しかし、明け方は昨日と同じくらいで、13度くらいだったかな...

次回レポに続く...


コチラは大っきな写真で抜粋してます。





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 参考資料: 山と溪谷社「槍・穂高・燕・常念・蝶・双六・烏帽子」、 NEKO MOOK「アルプストレッキングサポートBOOK」