siro  比叡尾山城跡(ひえびやまじょう)、比高260m
場所広島県三次市畠敷町
訪問日2008年3月29日(土)
備考藤原氏末裔が備後国三吉に下向し、最初の拠点とした城
地形図の表示  城域までの地図


熊野神社前にある案内板。
林道入口(毘沙門堂前)にある案内板。
城域北の池の更に北にある郭跡。
A郭。
B郭東端一面は、見事な石垣が残っている。
その北端。
その南端。
A、B郭東下の帯郭。
そこにある井戸跡。
帯郭からB郭に上がる虎口。
今は藪だらけで通れない。
A郭側からみたB郭。
藪だらけで入ることは出来ません。
C郭。
C郭南端西下にある???。
横約1.5m、奥行き約3m、内側は石垣。
馬洗い場か何かでしょうか?
こんな感じ↓

C郭中央西にある、D郭から伸びる土塁。
D郭北西にある、丸状の土塁。
C、D郭西にある堀切。
E郭。
E郭とF郭の間にある石垣跡。
これも...
F郭。

F郭からG郭に取り付くが、藪に阻まれ引き返す。

次にG郭南東端に東側から取り付く。
やはり藪だらけだが、辛うじてG郭を横断し、
H郭に取り付く。
しかしここも一面藪で何も見えない。(T_T)
H郭・・・ ここが主郭のはずなのに残念。
しかたないので竹と矢竹の藪を掻き分けながら、
土塁の上を北上して西進する。

西進の途中で、G郭に比較的藪の少ない場所を発見。
降りて、H郭の土塁を見上げる。
H郭(主郭)は全面こんな感じ...
H郭北西で土塁は終了。
その土塁の端。
H郭中央南に石垣跡。
写真右外が門跡になる。
I郭。
やっと見れる感じになって来ました。
J郭。
この下方の郭群も藪だらけで確認出来ません。
なので郭群の東側を通って南下します。
途中に3本の畝状竪堀。
一番南のものがはっきりしているので、
代表して1枚...
K郭。
L郭。
奥は北上の郭。藪だらけで確認は出来ません。
M郭。
M、N郭間の堀切。
西側より...
東側より...
N郭北の土塁上からN郭を見渡す。
今日イチの光景かも...
その土塁。(N郭より)
土塁の西端辺り。
N郭内に盛り土と岩でなにやら?があった跡。
右奥にも同じ物が見える。
N郭から南側の展望。
木が邪魔してイマイチ...
同じく南西側...
N郭とO郭を結ぶ通路。
O郭と奥にもう一段下の郭。
P郭。
P郭にある井戸跡。
P郭下にある帯郭。
P郭から郭群東斜面を北上。
途中、東下に伸びる竪堀。
その竪堀脇に石垣跡。
ここにも竪堀...
M、N郭間の堀切、東下から西上を見上げる。
堀切内に更に竪堀が...
北西上に登って行く通路らしき跡。
東下を見ると深い谷の底が更に堀に...
降りてみます。
その堀の中から北上を見上げる。
南下を見下ろす。
堀底から東側を見上げると東郭群が...
今からこれを登り(這い上がり)ます。
Q郭。
Q郭南端東にある虎口。
Q郭とR郭の間にある1辺6mくらいの四角い窪み。
何だろう?...
R郭。
R郭北端からR郭→Q郭を見通す。
R郭からS郭を見上げる。
S郭。
S郭からT郭を見上げる。
T郭。
奥はU郭。
T郭にある井戸跡。
U郭。
V郭。

ここから上(北)の郭は藪で未確認。
再度西郭群を目指す。
これは例の3本の畝状竪堀の北側のものでしょうか?
岩や石の流れが出来ています。
迎撃の跡でしょうか???
西郭群に戻って郭群の東を北上。
ここにも石垣跡が...
これが穴蔵でしょうか?
五龍城跡の「お釜の段」にあった
石積みと似ています。
釜戸跡でしょうか???
門跡らしき石積みが...
この上辺りがI郭で、そこには主郭に通じる門跡、
さらにこの後方は、D郭西の堀切に
続いているのではないでしょうか???
比叡尾山城跡全景。(南側より)
最高所から左下の尾根が西郭群、
その右下辺りの尾根が東郭群ではないでしょうか?
(まとめ・総評)
藤原氏の末裔が近江から備後国三吉に下向し、三吉氏を名乗り、最初の拠点となった城。
1591年、毛利氏の家臣となった三吉広高が比熊山城跡へ移るまで三吉氏の拠点として繁栄した。

三次市畠敷町の県道434号線の一本北の細い通りに熊野神社がある。
ここに写真1枚目の案内板があり、横に郭図が書いてある。
アプローチの方法はいくつか考えられるが、今回は東の尾根沿いの林道を車で登り、
最後は北側から歩いて南下し、アプローチをした。(城域までの地図を参照)

上記地図の林道を駐車スペースから池の西側を北上、池を過ぎてすぐ左に山道があるのでこれに入る。
途中、何かの郭跡を見ながら道沿いに進むと池が現れる。(先ほどの池とは別もの。)
池の西側を南下し、そこから道が無いので斜面を直登すると、最初に北東郭群のD郭へ出る。
(地図に、池の南に東西に走る山道が書いてあるが、これは存在しません。)
主郭とその北に最大の郭がありますが、どちらも藪で何も見えず、移動すら困難な状態で非常に残念でした。
その代わり、北東郭群にある石垣跡の保存状態は良く、西郭群の堀切と近辺、東郭群は比較的綺麗で、
見所満載!全部廻るのに3時間以上かかりました。
西郭群から東郭群南端へは、道も無く急な谷を越えなくてはいけませんが、
東郭群北端から西郭群へは通路があり簡単に移動出来ます。

今日は三原のMさんと2人での登城でした。

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 参考資料:日本城郭大系(第13巻)広島・岡山