siro  旗返山城跡(はたがえしやまじょう)、比高220m
場所広島県三次市三若町大原
訪問日2008年3月29日(土)
備考毛利氏に落とされた、和智氏の同族江田氏の城
地形図の表示


最初に...
国土地理院の地図。
中央の谷の右側の峰が城域。

実はこれが間違っていた?
と思われるのですが...
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①登山口(白糸滝の碑)。川は西の谷にも流れていて、
 登山道もこちらにしか(東に谷には)無い。
②滝が...白糸滝?
 そう信じて東の尾根に向けて直登。
③尾根に取り付く。
④どこまで行っても城跡が無い。
 もっと下かと思い、引き返す。
⑤国道の対岸の地形から隣の尾根にいる事に気付く。
 谷が深いので奥の尾根伝いに行く事にする。
⑥隣の尾根に取り付いたと思う。
 木々で視界が利かないので気付かない。
⑦違う尾根だと気付いて方向転換。
⑧やっと城域に取り付く。(いくつか郭もある)
 しかし郭図の場所ではない。が、気付かない。
⑨ここでやっと郭図の場所と気付く。
 やっと納得して城跡を見て廻る。
⑩下山口が無いので、登城口らしき所から下山。
 単なる斜面(崖と言った方がいいかも)だった。
⑪谷(沢)に出たが、道が無いので苦労して下山。
以上、サバイバルでした。
上記②の滝。
もしかして、これが白糸滝でしょうか?
結局、①の登山口から谷が2つに別れているが、東の谷には地図の様な山道は無く、西の谷に山道がある。
(西の山道沿いにも沢が流れている。)
更に木々に囲まれて東の谷の存在には気が付きませんでした。

写真の滝が白糸滝かどうかは分かりませんが、①の場所に白糸滝の碑があり、
そこから山道が西の谷に導いている事を考えれば、そうでないかと思われます。

とにかく、⑧に着くまでは藪掻き分け、道を選り、見た目の距離の倍は疲れました。

①に車を停めていたので⑩の急峻な崖を滑り降り、⑪の道も無い沢を下りましたが、
今思えば、⑩⑪の地形と、⑨の堀切から主郭に登る場所にロープが張ってあるので、
東の谷から⑨の堀切へ楽にアプローチ出来たのではないかと思います。
本 編
国道375号沿い(川沿い数m入った所)
にある案内板。(郭図付き)
やっと到着(上記地図⑧)。
堀切。
右上が城域になります。
堀切の中に更に堀状...
その脇に石積み跡。
堀切から右上の郭に上がりました。
この郭群の主郭でしょうか?
熊笹だらけです。
主郭の北東側の郭。
同じく東側の郭。
同じく南東側の郭。
更に南東側の郭。
これも...
こんな所に堀切!?
ここでやっと今までの郭群が
手持ちの郭図のものでない事が判明。

郭図の主郭と先ほどの主郭の同じ位置に
土塁があったので、何か違うなと思いながらも
同一のものと思い込んでいました。

この右上が本当の主郭です。
ロープが張ってあるので、
ロープ沿いに登って行くと、
途中に石垣跡があります。
主郭に到着。
郭の縁にも石垣跡が...
主郭。
主郭の北東にある土塁。
主郭から東の展望。
A郭。
奥下にB郭の端っこが見える。
B郭。
右上に郭図の紙が写ってしまいました。
C郭。
右側が主郭。
A郭とB、C郭を繋ぐ登城路。
更にその下に続く登城路の階段(石段跡)。
D郭。
後ろはC郭。
E郭。
後ろはD郭。
E郭からF郭に降りる登城路。
E郭西下の石垣跡。
F郭。
G郭。
奥下はH郭。
H郭。
I郭下の石垣跡。
I郭。
J郭。
J郭南端の土塁。
K郭。
L郭。
L郭にある石垣跡の一部。
下山口が見当たらないので、
F郭にある登城路らしき所から下りる。
下る途中で、郭を見つけよじ登る。

M郭。
他の郭と繋がっていない隔離された郭。

ここから直降。
木々を伝って滑り降り、谷底に到着するが、
沢があって、道が無い!
ガーンって感じでした。

この沢の写真は比較的通り易い場所です。
下りた場所はもっと両側が切り立ってました。
下山直前、
郭群南端下辺りに竪堀跡発見!

予想外に時間がかかって、17時半を廻ってます。
薄暗さで手ブレが抑えられません。
旗返山城跡全景。(南東側より)
案内板のあった場所からです。
(まとめ・総評)
江田氏、江田隆連の城。
旗返山城は毛利氏に落とされるが、堅固な為、まず支城の高杉城が落とされた。
毛利氏は旗返山城攻略に際して、国道375号線を挟んだ対岸に陣床山城を築き足掛かりとした。

三次市内側から来ると、国道375号線×県道432号線交差点から国道375号線を南下、4.4kmで美波羅川を渡る。
更に5.2km、6.3km、8.2kmで美波羅川と交差する。この4つ目の交差直後右手に写真の案内板があります。
逆に国道375号線を北上して来ると、県道440号線交差点から1.9kmの地点(県道45号線交差点から200m手前)です。

今回は地図に誤りがあったものの、完全に登り口の選択ミスでした。
仮に、駐車スペース(前記2枚目の地図の①)から間違わずに東の谷を行っても、沢沿いの道も無く、
直登出来ない程の急斜面でした。城跡東側の谷筋から堀切を目指すのが妥当かと思われます。
もしくは正面(南側)からの尾根直登です!(木々も多いので急斜面でも可能かと思われます。)

とにかく今日は、比叡日山城跡と合わせて、サバイバルで疲れました。
比叡日山城跡も3時間以上もかかりましたが、ここも3時間以上かかり(本当なら半分くらいかな?)、
一日中山の中でした。ご一緒したMさんもお疲れ様でした。

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 参考資料:日本城郭大系(第13巻)広島・岡山