siro  阿草城跡(あぐさじょう)、比高80m
場所広島県尾道市高須町阿草下 松永方面を遠望
松永方面を遠望
訪問日2011年1月9日(日)
備考小規模ながら堅固な古志氏の居城

郭図の表示「広島県中世城館遺跡総合調査報告書」より
郭図その2「続 山城探訪」より



阿草城跡
東側からの取り付きで急登にあえいでいる最中、
竪堀(堀切)がいくつも確認されました。
阿草城跡
最初にA郭に出ました。
井戸跡
その左手には大きな井戸跡。
竪堀
A郭と井戸跡の間に竪堀?が...
竪堀
振り返ると、上方に続いています。
竪堀
井戸跡から左に巻いて主郭南の尾根を目指す途中、
大きな竪堀を跨ぐ。
畝状竪堀
上記巻いた後、浅い谷筋から尾根に取り付く。
分かり難いですが、畝状竪堀(堀切)を見下ろす。
阿草城跡
主郭(B郭)方面の切岸。
畝状竪堀
これも畝状...
中央と、左奥に...
阿草城跡
角度を変えると、
岩を削っているのが分かります。
阿草城跡
西側を通って主郭北側に移動中、
土塁と、両側は竪堀。
竪堀
これも竪堀。
竪堀
これも...
堀切
主郭北側の堀切。
右側が主郭の切岸。
堀切
堀切の途中が岩で止めてあります。
堀切
主郭北側の尾根の西下に
道(遺構では無い)が通っていますが、
行く筋もの堀切で分断されています。
土橋
この堀切は突き当りが土橋になっています。
堀切
最奥(北側)の堀切です。
堀切
これも堀切。
主郭
北尾根から主郭を見上げる。
堀切
振り返って尾根を見る。
一条だけ堀切が見えます。
主郭
主郭北西角に道があり、主郭に登る。
かなり広い郭ですが、藪で全貌は望めません。
残念!
阿草城跡
B郭。
鉄塔のおかげで整備されているのかな?
西側は藪に覆われていますが...
松永湾
展望が無いので鉄塔に登る。松永湾方面。

Mさんに撮られました。(!^^)
8mくらいは登ったかな...
撮られた
松永
少し左方向。
阿草城跡
下山中、C郭。
堀切
A郭上の土塁と堀切。
阿草城跡
阿草城跡遠景。(東側より)
(まとめ・総評)
古志氏(古志景勝)の居城。
1534年、景勝は毛利元就による宮城攻撃に参加、落城後に当城に入る。
後(1574年)、小早川隆景の備中攻撃に参加し、国吉城の合戦で討ち死にした。

「広島県中世城館遺跡総合調査報告書」の郭図「続山城探訪」の郭図を見比べて下さい。
幾分違いますが、全体的には「続山城探訪」の方が正しい様に思えます。
東側の竪堀(横堀)や主郭周りは「広島県中世城館遺跡総合調査報告書」の方がしっくりきます。
先ほどの大町山城跡もそうでしたが、畝状竪堀(堀切)が特徴的です。
古志氏の特徴なのでしょうか? それとも土地の特徴なのでしょうか?
「小さな城に」とも思えますし、「小さな城だからこそ」とも思えます。

場所は、
大町山城跡の場所説明で出てきたトンネル近くの延倉橋を渡り、阿草地区に向かう。
峠の手前で右の山上に鉄塔を認める。ここが阿草城跡です。
※上記遠景写真の右手辺りから入山。入口は私有地かもしれないので注意!
※入山時、中電の巡視路らしき道が左手にあるが、右に採って尾根を登る。
※峠を更に進むと、西瀬戸尾道ICの東辺りの尾道バイパスに突き当たります。

本日、三原のMさんと3城廻った内の3城目です。

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 参考資料:広島県中世城館遺跡総合調査報告書、続 山城探訪