先日、「なぜ、めい王星は惑星じゃないの?」って本を図書館で借りて読んだ。
子供向けの本だが、読みやすくて、面白かった。
と言う事で、「惑星から外れた理由」やその他気に留めた事をまとめてみました。
まずは用語説明
・太陽系外縁天体(以後「外縁天体」)
太陽系において、海王星軌道の外側を周る天体の事。
※)太陽→水→金→地→火→木→土→天→海→(ここから向こう)→冥
そして冥王星の概要
・1930年発見、直径2390km
2006年に起きた事
・1992年、直径200kmの外縁天体発見
・1996年、直径490kmの外縁天体発見
・2002年、直径1250kmの外縁天体発見
・2003年、直径2400kmの外縁天体発見(発表は2005年、命名「エリス」)
※)NASAが勝手に「新しい惑星を発見」と発表。(権限は「国際天文学連合」に。)
※)2015年の測定では、直径2370km。
※)その他にもいくつかの外縁天体が発見されている。
↓
この時点では「惑星」の定義が曖昧だった。
↓
・2006年、「国際天文学連合」総会開催。→惑星、準惑星の定義が決まる。
↓
・冥王星、エリス、セレス(※)が「準惑星」の括りとなった。
※)セレス(ケレス):火星、木星間に軌道を持つ小惑星。
話は逸れて、天動説、地動説
天動説が信じられていた時代、下記の様に信じられていた。
・星(恒星)は地球の周りを普通に回る。
・太陽も地球の周りを普通に回る。
・月は地球の自転と月の公転とで位置が変わるが、どう考えられていたのかな?
・その他の惑星は、ある地点を中心に回りながら地球の周りを回る。※図の通り。
(毎日同時刻に、他の恒星との位置関係を測定すると、こう見える。らしい…)
地動説は最初は受け入れられなかったが、
この天動説の奇妙な惑星の動きが全て解消される事で証明された。
冥王星を見直してみる
・軌道の傾きについて、
地球の軌道を0度とすると、
水星は、7度、
金星は、3度、
火星は、2度、
木星は、1度、
土星は、2.5度、
海王星は、1.8度、
冥王星は、17度。←冥王星だけがダントツ。
・他の惑星はほぼ円形軌道なのに対し、冥王星だけ楕円軌道。※エリスは更に楕円。
・衛星カロンは、冥王星の直径の半分。重量は1/8.6。
更に、この2天体の共通重心は冥王星の外にある為、
二重惑星と言われる事がある。(現在、二重惑星の定義は曖昧。)
※)月と地球の共通重心:地球の中心から0.74地球半径 (月は地球の直径の1/4)
冥王星とカロンの共通重心:冥王星中心から約2.0冥王星半径
最後に...
惑星の定義
(1)太陽の周りを回っている。
(2)質量が充分大きい為、自身の万有引力で強くまとまり、ほぼ球形になっている。
(3)その軌道の周辺から、他の天体を無くしている。
準惑星の定義
(1)太陽の周りを回っている。
(2)質量が充分大きい為、自身の万有引力で強くまとまり、ほぼ球形になっている。
(3)その軌道の周辺から、他の天体を無くしていない。
(4)衛星では無い。
書きたい事だけ書いて、取り留めの無いものになってしまいましたが、
以上です。
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