tree  十方山(じっぽうざん)、1,318.9m
場所広島県廿日市市吉和 霧の中、一瞬の晴れ間
霧の中、一瞬の晴れ間
登山日/天気2008年8月24日(日) 曇り(山頂は終始霧、一瞬晴れ
メンバー単独
マップルート図 立岩貯水池登山口→山頂→瀬戸の滝→下山口
 登山口→山頂  :2時間5分(比高810m)
 山頂→瀬戸の滝 :1時間10分
 瀬戸の滝→下山口:10分


瀬戸の滝周辺案内図
登山口隣にある、瀬戸の滝遊歩道入口に脇にある
「瀬戸の滝周辺案内図」
登山口
登山口。
十方山
5分も登ると瀬戸の滝との分岐。
ロープが張ってあります。
ここからは瀬戸の滝へは行けないかも...
命の泉の滝
更に25分登ると、命の泉の滝。
十方山
その先で沢をまたぎます。
フシグロセンノウ
水辺に花が...
フシグロセンノウです。
十方山
しばらく沢沿いの道ですが、
こんな小さな滝がいくつかあります。
立岩貯水池
命の泉の滝から更に20分行くと、
一瞬木間から展望が...
立岩貯水池。
5合目
5合目に到着。
ここまで1時間5分です。

この左上のピークに遭難碑があるらしいですが、
ここは体力を温存して帰りに寄る事に...

ここで一休みしていると、
遠くの方で風の音(葉のざわめく音)がして来て、
ざわめきがだんだん近づいて来たかと思うと、
心地よい風とともに、
頭上を通り過ぎて行きました。
気持ちい~ (^o^)/
???
だんだん樹林が少なくなり、
ササが多くなって来ると、
いろんな花が見えてきます。

イタドリでしょうか?
???
ネズミモチに似ている様な気が
しますが???、多分違うでしょう...
ツリガネニンジン
ツリガネニンジン。
ツルニンジン
ツルニンジン。
十方山
完全に樹林を抜けました。
ノアザミ
ノアザミ。
ナデシコ
ナデシコ。
十方山
山頂方向です。
霧がかかっています。
十方山
振り返って吉和冠山方面ですが、
霧で見えません。
オカトラノオ
オカトラノオの様ですが、
尾の部分が短いのが気になります...
ホソバノヤマハハコ
開花前のホソバノヤマハハコでしょうか?
遭難碑
遭難碑です。
昭和59年12月24日に遭難された
永吉師道氏のものだそうです。
ギボウシ
ギボウシ。
ヤマジノホトトギス
ヤマジノホトトギス。
きのこ?
きのこ?
山頂
山頂に到着です。
急に霧が深くなり、100m先の視界も利きません。
記念の1枚
とりあえず記念の1枚。
十方山
登頂から25分後、
一瞬南東方向の霧が晴れたので1枚。
貯水池対岸の山です。
十方山
更に5分後に南側が晴れて展望が...
十方山
中央をアップ。
吉和ICの辺りかな...
十方山
南西側。
もう少し晴れれば吉和冠山が見えるもですが...
(中央ちょっと右のはず...)
十方山
更に15分後、ふた度南側が晴れる。
十方山
東側。
十方山
登山道方面です。
十方山
更に5分後日がさして来ましたが、遠くは霧です。
南西側。
十方山
更に20数分後、南西側をアップ。
左から流れてきた稜線が霧に隠れた直後が
吉和冠山の山頂になります。もう少しっ...
十方山
南側のアップ。
かなり遠くまで見えます。
十方山
登頂から1時間半、諦めて下山開始8分後、
南東側の遠くの稜線が一瞬顔を出す。
十方山
その直後、一瞬貯水池が見えます。(ズーム)
十方山
ここから樹林帯に入ります。
最後の展望です。(南西側)

中央辺りが吉和冠山ですが、
かすかに霧に隠れて山頂冠部分が見えません。
残念!・・・
三ツ倉遭難碑
5合目から、藪を書き分け、すぐ隣のピークへ。
数分で三ツ倉遭難碑です。
表には追悼の言葉らしきものが書いてあり、
裏には「伊藤四郎之碑」とあります。
昭和10年2月3日に遭難されたそうです。
泉の滝
帰りに別角度から命の泉の滝。
瀬戸の滝分岐
その先で瀬戸の滝への分岐です。
右下へ。
十方山
すぐに沢を渡って、一旦軽く尾根に登ります。
そこからはかなりの急坂をひたすら下ります。
十方山
やがて平坦な道に出て右に行くと、
左下に、滝に向けて下る道があります。
どうも正規のルートではないようです。
瀬戸の滝
下る途中に瀬戸の滝を1枚!
釣り人がいます。
瀬戸の滝
その上にもう一段滝が見えます。(ズーム)

どうもそこにも滝壷があり、
写真2枚前の道を直進して回り込めば、そこに至り、
更にロープを伝って登り、滝の上に出れば、
150mくらいの池がある様です。
瀬戸の滝
滝壷に着きました。
滝壷の周りは既に道は無く、
濡れた岩を伝って下りる様になるので、
この経路はお勧め出来ません。

ここも滝の展望台の下の岩場です。
瀬戸の滝
滝の右にもう一つ谷筋があり、
小さな沢となっています。
アマゴ
先ほどの釣り人と30分くらい話し込みました。
釣った魚(アマゴ?)を見せてもらいました。
瀬戸の滝
岩場から展望台によじ登り、瀬戸の滝です。
瀬戸の滝
その案内板。
上の滝が19m、下の滝が28m、合わせて47mです。

ここから下流は遊歩道が整備されています。
瀬戸の滝
渓流その1。
奥に瀬戸の滝が見えます。
渓流
渓流その2。
渓流
渓流その3。
(まとめ・総評)
私の知る限り、立岩貯水池登山口→山頂の比高810mは県下一位ではないでしょうか?
辞書には「十方=四方(東西南北)・四隅(東南・東北・西南・西北)と上下」とあります。
とにかく、晴れていれば全方向見渡せ、瀬戸内海から日本海まで見えるとの事です。

今回は8時半に山頂到着で、霧に覆われ100m先も見えないくらいでした。
風も強く、初冬を思わせるくらいの寒さで、水越峠登山口方面にいくらか木が繁っていたので、
そこに身を隠しながら霧が晴れるのを待ちました。
[西←南→南西]の展望は幾度か晴れましたが(数分ずつ)、一番見たかった恐羅漢山吉和冠山
は見る事が出来ませんでした。
霧で日も当たらず、風で霧を全身に浴びながら、寒さに耐えていましたが、
指先も痺れてきて、時間も無かった(昼には帰るつもりだった)ので、10時には諦めて下山開始しました。

さすがに早朝なので、山頂でずっと一人だったのですが、下山直前に1人登ってこられました。
下山中も,小学校高学年くらいの女の子から70歳くらいの男性まで、13人くらいとすれ違いました。
これだけの比高がありながら、こんなに人気があるのは、皆最高の展望を求めてなのでしょうか。
皆が登った頃には霧が晴れたでしょうか? 自分が残念だっただけにちょっと気になります...

たまに高山に来ると、夏山には珍しく花が豊富で楽しめました。
名前の分からない物もあり、もし間違っているものがあったらご一報下さい。よろしくお願いします。

瀬戸の滝へは下山時に直接寄りましたが、私の様に直接滝下に出ず、
途中から遊歩道に向けての道があるらしいです。※「イラストで歩く 広島の山へ行こう!」参照。
詳しい事は分からないので、一旦下山して、渓流を眺めながら遊歩道を往復するのが安全策でしょう。

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 参考資料: 山と溪谷社「広島県の山」、 山と溪谷社「(旧)広島県の山」、 南々社「イラストで歩く 広島の山へ行こう!」